学校法人聖和学園 聖和幼稚園

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お知らせ

勤行 宝石売りと金の壺

2021/06/23

今日は年長、年少、満3歳クラスの勤行が行われました。
お釈迦様には季節の花である紫陽花が供えられました。色鮮やかで、爽やかな気持ちになりますね。

今回、和尚様には『宝石売りと金の壺』というお話をいただきました。
このお話はジャータカ物語といってお釈迦様の前世のお話をまとめたもので、いくつものお話があります。

昔お金持ちだったある家に、年をとった宝石売りがやってきました。
その家は年老いたおばあさんと小さい孫娘が2人で暮らしていました。
女の子が小さい宝石を欲しがりますが、貧乏で宝石を買うことはできません。
そこでおばあさんは倉に眠っていた古い壺を持ってきて、その壺と一番小さい宝石を交換して欲しいと頼みます。
その壺は古くて汚れてはいるものの、金の大変高価な壺でした。
それに気づいた宝石売りはただで高価な壺を手に入れる方法を考え、「そんな壺と交換などできるものか。ただでもいらん」と言って、その家を後にしました。

その後、若く親切な宝石売りが家を訪れます。
若い宝石売りは壺の価値をおばあさんに伝え、自分の全ての宝と交換して欲しいと頼み、金の壺を手にすることができました。

若い宝石売りが家を後にすると、年老いた宝石売りが再びやってきておばあさんに、「そんな壺、持っていてもゴミ同然だ。私が特別に引き取ってやろう」と伝えます。
しかし、金の壺は若く親切な宝石売りに譲り渡された事を知ると大変悔しがり、地団駄を踏んだということでした。

このお話は、人を騙そうとしたり、自分だけの得を考えていると逆に損をすると言うことを伝えてくれています。
子ども達も正直に生きることの大切さを少し感じてくれたものと思います。
ご家庭でもお子様と話してみてはいかがでしょうか。