学校法人聖和学園 聖和幼稚園

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園長だより

No.1

2020/06/26

今年度は新型コロナウィルス感染拡大防止のために、2ケ月間休園の措置をとることとなり、また、進級式や入園式の節目となる行事を中止にいたしましたことは、園児及び保護者の皆様の安全確保のための対応であったことをご理解いただきましたことに感謝申し上げます。

改めまして、ご挨拶 園長便りの発行が大分遅くなってしまいました。

令和2年度より聖和幼稚園の園長になりました「大友まゆみ」と申します。昨年までは、副園長を務めており、聖和幼稚園の勤務は、数十年となります。(年齢がわかってしまうので、当分の間秘密で…。)当園は、昭和29年に設立され、今年で67年目を迎えます。これまで多くの先輩方に、ご指導いただいたことを受け継ぎ、教育方針にもあります仏教精神に基づき、豊かな心や優しい思いやりの心を大切に育てていくための保育をしてまいりたいと思います。

当園は、「あそびがいっぱい かがやく ひとみ」「楽しい幼稚園・夢いっぱいの幼稚園・明日もいきたい幼稚園」をモットーに、全職員が全園児の担任となるように、一人一人の子ども達が、毎日笑顔で安心して過ごしていくことが出来る幼稚園でありつづけること、保護者の皆様にも笑顔で安心してお子様を通わせていただけるような幼稚園でありたいと思います。

6月より再開した幼稚園も3週間が過ぎ、やっと子ども達の元気な声が響き渡っています。分散登園ではありますが、不安で泣いていたお子さんも涙の時間が少なくなり、お庭で滑り台をしたり、ビオトープの魚をみたりなど、少しずつ園の生活を楽しんでいる姿が見られます。なかには緊張したり、登園を嫌がったりすることもあるかと思いますが、少しずつゆっくりとなれていけるように教職員一同精一杯かかわってまいります。

さて、幼稚園では、今は七夕の由来について先生方がクラスでお話をしたり、子ども達と制作をしたりしています。いつもこの時期になると、思い出すことがあります。

私の小さい頃の夢です。両親共働きだったため、祖父母と過ごしておりましたが、4歳になった私は保育園に通うことに。小さい頃から、活発でおしゃべりが大好きな子どもだったようで、親も保育園に通わせる際にはなんの心配もしていなかったようでした。しかし…保育園が始まると同時に祖父が入院することとなり祖母が付き添いをすることとなりました。私は、今でいう預かり保育(延長保育)をしてもらうことになりました。その当時は珍しく私一人だけが残って、お友達を見送る毎日でした。それが、悲しかったため、毎日、保育園へ行きたくないと泣いて騒いでいたようでした。

皆が帰った後は、職員室の片隅でおやつを食べたり、担任の先生の膝の上で絵本を読んでもらったり、時には、園長先生と過ごしたりすることもありました。普段の保育園での遊びや生活の記憶は定かではないのですが、泣いて過ごした日々と保育園の先生と過ごしたその光景だけは今でもしっかりと覚えています。悲しい気持ちだった私に対して、保育園が楽しいことや延長保育をすることが特別感で楽しみであることを教えてくれた先生の影響がとても大きく、年長の頃から私は「幼稚園の先生」「保育士さん」になりたいと思うようになりました。あれから数十年、こうして子ども達とかかわる仕事が出来ていることに感謝しつつ、子ども達の笑顔と毎日触れ合うことを楽しみながら、子ども達が様々なことに興味を広げ、夢を持つきっかけ作りの手助けができたらとこの時期になるといつも思うのでした。

今年の短冊は、「かわいい聖和幼稚園の子ども達の願いが、叶いますように…」とお願いすることにしました。

『今年の願い事』
『昨年度の七夕の様子』